シニア ファンファンのひとりごと

=現在61歳、リタイアして、ガーデニング、米国株投資を楽しんでいます=

あの退職の日をどう過ごしたのか

 

もう定年退職して早いもので、8か月が経ちました。あの退職の日をどう過ごしたか、振り返ってみたいと思います。


2020年3月31日 コロナがじわりじわり広まっていた中、マスク着用で退職辞令を受けました。退職者が数十人いましたが、代表の者が代表して受理しました。本来は、一人ひとり手渡していたのでしょうが、これもコロナの影響だったのかもしれません。

 

退職辞令を受けたのが、午前10時でしたが、その日は、終日有給休暇を取っていました。今日振り込まれる退職金を確認するため、辞令の前、銀行に寄り、事前に知らされていた額と同額であることを確認して、「ニンマリ」。気持ちよく、最後の儀式、辞令交付式に臨んだのです。辞令交付式は、40分程度で終わり(これでも長いけど)、職場に戻ることなく、そのまま自宅にgoでした。職場への挨拶は前日に済ませておきました。

 

かつては定年退職というと、それは一大イベントだったのでしょう。所属内で大々的な送別会を開催し、最終日には定年退職者から最後の挨拶、その後みんなに玄関でお見送ってもらい、中には、タクシーに乗って帰宅するという会社も多かったのではないかと思います。

 

ところが、65歳までの雇用継続義務化によって、60歳で定年退職を迎えても何も変わらず、多くの場合、雇用契約が非正規に変わり、1年ごとの有期労働契約に変わります。自身が有期契約社員になったという自覚があるのかないのかそんな靄っとした状態のまま勤務を続けることになります。また、周りも定年退職者に特別に気を払うことなく、これまで通り勤務を続けるだけです。場合によっては、これまでの勤務地とは異なるところで、雇用継続の1日目を戸惑いの中、迎える人もあるようです。私は、同じような仕事をもうしたくなかったので、雇用継続は申し込みませんでした。退職の翌日は戸惑いもなく、開放感とともに充実した1日を過ごしました。

 

雇用継続制度を利用すると、これまでのような定年=60歳という節目がなくなります。人生100年時代、この制度を利用してもしなくても、意識的にマインドチェンジをして、人生の後半への新たなステップに進む必要があるように思います。